循環作動薬:α作用β作用のはなし

循環作動薬はα作用あるいはβ作用のみもつものから、α作用β作用両方もつもの、
投与量によってα作用β作用が異なるものに分かれる

純粋にα作用のみ→フェニレフリン(ネオシネジン®)
純粋にβ作用のみ→イソプロテレノール(プロタノール®)
α作用>β作用→ノルアドレナリン(ノルアドレナリン®)
β作用>α作用→ドブタミン(ドブトレックス®)
投与量によってα、β作用が異なる→ドパミン(イノバン®)

ドパミンはノルアドレナリンとのRCTにおいて
予後に差は出なかったものの
心副作用の頻度がドパミンで有意に高かったことなどから
現時点ではドパミンをショックの第一選択で使用することは少ない

またα作用、β作用単独である
フェニレフリン、イソプロテレノールの使用できる状況も限られている

よく使われるのは、
ノルアドレナリンとドブタミン