虫垂炎保存加療
起因菌:たいてい混合感染で大腸菌、Bacteroidesをはじめ5〜10種類の菌が培養される
症状の発症順序:
①心窩部、臍部の疼痛、不快感
②食思不振、悪心・嘔吐
③圧痛(右下腹部が多い):痛みが24時間近く持続した後に突然軽快したとき、それは「穿孔が起きたかもしれない」
④発熱:発熱、白血球は参考程度!
⑤WBC上昇:理想的には「虫垂炎の診断は白血球増加の前に診断をつけたい」
※検尿は尿路感染の除外に有用
※女性の場合には虫垂炎の鑑別診断に入る多くの婦人科疾患の鑑別のために内診が必要
※CT像:壁の厚さが2mm以上、虫垂腔の拡張、内径の直径が6mm以上、膿瘍、虫垂周囲の滲出液、周囲脂肪織の混濁
※急性虫垂炎の治療は手術が基本であり、発症から24時間以内にできるだけ早く手術すべきである。5日以上経過している場合は、抗菌薬を投与し、CTなどで検討してから
処方例:大腸内のGNRと嫌気性菌をカバーする。合併症のない症例では計3〜5日間から2〜3日間無熱が続くまで
①CMZ1g8時間ごと
②SBT/ABPC3g6時間ごと
③TAZ/PIPC4.5g1日3〜4回
④CLDM450〜600mg8時間ごと+CTRX2g24時間ごと、シプロフロキサシン400mg12時間毎