血管拡張薬:基本的な考え方

◎血管拡張薬の考え方

 

①静脈・動脈・(血管としての)心臓を拡張させることでときに高血圧緊急性で確実な降圧を目的として使用する薬剤

②降圧目的というよりも特定の血管拡張作用を期待して使用する薬剤

 

①静脈・動脈・(血管としての)心臓を拡張させることでときに高血圧緊急性で確実な降圧を目的として使用する薬剤

・静脈の拡張→ニトログリセリン

・動脈の拡張→ニカルジピン

・(血管としての)心臓を拡張(=陰性変力・変事)→ランジオロール、エスモロール

 

②降圧目的というよりも特定の血管拡張作用を期待して使用する薬剤

・動静脈含む血管拡張薬および3枝病変など細い冠動脈末端部の血管拡張→ニコランジル

・動静脈含む血管拡張薬および利尿薬の補助としてまんべんなくうっ血性心不全に使用→カルペリチド

・肺毛細血管・肺動脈の血管拡張→エポプロステノール〈プロスタサイクリン〉

・腸管血流維持目的での血管拡張→アルプロスタジル(プロスタグランジンE1)、パパベリン